日電硝子、三菱UFJモルガンは連結経常利益以下を下方修正

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日本電気硝子<5214>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では20日付で、レーティング「ニュートラル」(中立)を継続、目標株価は670円から600円に引き下げている。

 同証券では16年12月期の連結営業利益予想を若干上昇修正するものの、為替差損を織り込み連結経常利益以下を下方修正、あわせて目標株価を600円に引き下げるとしている。目標株価引き下げは、円高による為替差損の発生と為替換算調整勘定の目減りによる16年12月期末同証券予想BPS(1株当たり純資産)低下が主な要因としている。

 「同社の営業利益は、数年前と比べれば液晶用ガラスの業績依存度が低下し収益構造転換が進んでいるが、依然として同事業の需要や価格の変動が全社の業績変動リスクとして残っている」と指摘。ガラスファイバーや医療用管ガラスの需要拡大が期待されるものの、液晶用ガラスの減益をカバーできるようになるまでは、当面様子見が妥当と考え、「ニュートラル」を継続するとしている。液晶用ガラスの減益をその他の製品でカバーできるようにならなければ、株価は再評価に向かいにくいと考えるとしている。

 同証券では連結経常利益について、16年12月期75億円(前期比47.4%減、従来120億円、会社側計画は140億円)、17年12月期150億円(従来145億円)、18年12月期130億円(同138億円)と試算している。

 21日の終値は、前日比7円高の525円。

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