【銘柄】めぶきFG、SMBC日興証は目標株価350円でカバー開始

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めぶきフィナンシャルグループ<7167>が反落。SMBC日興証券では4日付で、投資判断「2」(中立)、目標株価350円でカバーを開始した。

 10月1日に、常陽銀行と足利銀行が統合し発足。経営統合にあたっての最大の焦点は、足利銀行の大株主である野村ホールディングス<8604>、オリックス<8591>などの動向であったが、今回は売却を見送り、今後の売却時期についての判断材料も乏しくなったとコメントしている。足利銀行の正ののれんの償却がはく落する統合効果は発現したものの、大株主の売却とそれに伴う自社株取得・消却については時期が流動的になったことから、投資判断を「2」にするとしている。

 また、現在の会社側業績計画は従来の想定線であり、同証券業績予想も実質従来予想とほぼ同じとなっている。ただ、自社株取得・消却についての効果は時期が流動的となったことから業績予想から外し、そのぶん目標株価も実質引き下げたとしている。統合直前の株価の乱高下は、統合効果関連というよりも、MSCIのリバランスに絡んだ需給期待とその利益確定と読むべきであろうと指摘。また、新持株会社が、常陽銀行が掲げていた総還元率40%以上の目安を事実上撤回したことはネガティブであるともしている。

 同証券では連結実質業務純益について、17年3月期709億円(前期比12%減、会社側計画は非開示)、18年3月期606億円、19年3月期540億円と試算している。

 5日の終値は、前日比6円安の359円。

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