【銘柄】タカラバイオ、野村証は投資判断を引下げ

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タカラバイオ<4974>が反落。野村証券では6日付で、投資判断を「Buy」(買い)から「ニュートラル」(中立)に引き下げ、目標株価は1720円を継続している。

 7月15日に新規カバーを開始後、10月5日終値ベースで株価は28%上昇、堅調な業績進ちょくが株価に十分に反映されたと判断したとコメント。為替前提を見直し、同証券予想連結売上高が下方修正されたものの、17年3月期の連結営業利益予想は不変であることから、目標株価は1720円を継続するとしている。

 連結営業利益据え置きの背景として、(1)変動費率の低い試薬事業の数量増で営業利益率が改善(2)製品ミックスの改善、高額で高利益率の最先端試薬の売上伸長(3)製造、研究開発を日本、米国、中国、欧州の4極で行い、営業利益への為替影響は限定的――の3点を挙げている。

 また、同社の欧米試薬売上高のうち約3分の1はNGS(次世代シーケンス)試薬売上であり、NGSは最先端の研究分野で、バイオベンチャーでは特に手掛ける企業が多いと推測。バイオ市況が悪化し、欧米バイオベンチャーの研究予算が削減されると、同社のNGS売上の伸び悩みに影響する可能性があると指摘している。

 7日の終値は、前日比140円安の1549円。

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