【銘柄】三井不、野村証は目標株価4000円を継続

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三井不動産<8801>が反発。野村証券では12日付で、投資判断「Buy」(買い)、目標株価4000円を継続している。

 「18年3月期の業績ドライバーは、既存ビルの賃料上昇と、投資家向けにビルを一棟ごと売却し利益を得る投資家向け分譲事業だろう」とコメント。17年3月期に新たに稼働する「ららぽーと平塚」やロンドンのオフィス「1 Angel Court」の18年3月期の通期稼働効果は大きくなく、18年1月に竣工予定の「新日比谷プロジェクト」は、稼働期間が短いことから初期コストの方が大きく、利益にはマイナス寄与する可能性さえ高いためであると指摘している。

 また、同社の分譲マンション事業は良好なものの、市場全体で見ると郊外部を中心に売れ行きが低下してきており、業績をけん引するのは難しいと考えているという。同証券では、セグメントごとの利益予想を修正したものの、全体の利益予想は据え置くとしている。ただ、「19年3月期以降は、日本橋2丁目、TGMMプロジェクト、日本橋室町3丁目、大手町1丁目など有力な新規プロジェクトが豊富で、業績が拡大する好機となってくる」とし、具体的な契約の進ちょく状況は明らかではないものの、リーシング活動は順調との想定で業績を予想しているとしている。

 13日の終値は、前日比10.5円高の2078円。

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