【銘柄】JDI、SMBC日興証は「最悪局面を脱却」

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ジャパンディスプレイ(JDI)<6740>が続伸。SMBC日興証券では14日付で、投資判断を「2」(中立)から「1」(アウトパフォーム)に、目標株価を210円から300円にそれぞれ引き上げている。

 株式市場では9月末にかけ、連日の各種報道で資金繰り悪化が懸念されてきたものの、最悪局面は脱却、過度な悲観は払しょく、修正される局面に入ると考えているという。今後は、(1)米国スマホ最大手向け事業の持続性とシェア動向(2)中華スマホ向け中心に第4四半期(17年1-3月)以降供給を開始する次世代液晶パネルで、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)を上回る競争力を発揮できるか――が業績動向を占ううえでの注目点としている。また、個社で対応可能な経営を超えた大局的な判断は、産業革新機構や経済産業省に委ねられるが、台湾/韓国の競合との協業など、企業価値を上げる出口戦略を期待したいとも指摘している。

 同証券では、足元の事業環境などを踏まえ、業績予想を修正。連結営業利益について、17年3月期40億円(前期比76.1%減、従来150億円、会社側計画は非開示)、18年3月期200億円(従来100億円)、19年3月期310億円(同100億円)と試算。注目の白山工場は、2018年まで稼働開始は見送られる公算が高いと同証券では判断、償却負担の拡大が抑えられるなか、一定の収益は確保できる経営がなされると考えるとしている。

 17日の終値は、前週末比15円高の196円。

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