あおぞらが小動き、大和証は投資妙味は大きいとコメント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あおぞら銀行<8304>が小動き。大和証券では16日付で、投資判断「2」(アウトパフォーム)を継続、目標株価は460円から410円に引き下げている。

 銀行サイドの安定配当を重視する姿勢がうかがわれるなか、5%を上回る予想配当利回りに投資妙味は大きいとコメント。日銀マイナス金利導入のダメージも小さく、金融緩和局面でも下値不安は限定的と判断しているという。一方で、PBR面では割安感が乏しいことに加え、税軽減効果が逓減する2017年度以降の業績予想の確度・透明性の見劣り感もあり、他大手銀行対比での高い配当利回りは続くと予想している。

 同証券では17年3月期連結業績について、経常収益1250億円(前期比1%増、従来1300億円、銀行側計画は非開示)、経常利益530億円(同5%減、同570億円、同530億円)、純利益430億円(同1%減、同430億円、同430億円)と試算。利回りの高い個人定期性預金の構成比が高く、マイナス金利導入に伴う資金調達コストの低下余地は大きいと指摘している。

 また、18年3月期以降は、会計上の税負担軽減効果が逓減に向かう公算だが、純投資目的で保有する株式・日本株ETFの評価益の実現化を想定し、17年3月期計画並みの連結純利益と配当水準の維持を予想している。

 17日の終値は、前日比5円高の355円。

関連記事

ページの先頭へ