アコムが5日ぶり反発、クレディスイス「主力事業の安定性が高まっている」

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アコム<8572>が5日ぶりに反発。クレディ・スイス証券では4日付で、投資判断を「アンダーパフォーム」(弱気)から「ニュートラル」(中立)に、目標株価を422円から587円にそれぞれ引き上げている。

 同証券では、第4四半期(16年1-3月)に追加で引き当てる利息返還費用を536億円とし、16年3月期業績予想を下方修正。17年3月期以降は、国内のローン残高の伸びが鈍化する一方、銀行向けの保証事業はさらに拡大、加えて広告宣伝費などの費用の伸び鈍化から上方修正している。目標株価は、17年3月期への基準年の変更、業績上方修正などにより、587円に引き上げられている。

 また、投資判断引き上げの背景として、(1)目標株価引き上げにより株価とのカイ離が小さくなったこと(2)規制をめぐる議論に動きの兆しがあることで株価のダウンサイドリスクよりもアップサイドリスクが高まったこと(3)17年3月期の復配可能性が高まっていると考える――ことなどを挙げている。無担保ローン、保証、海外の主力事業の安定性が高まっていることにも安心感があるとコメントしている。

 同証券では連結営業利益について、16年3月期201億6700万円(前期比43.3%増、従来380億円、会社側計画は576億円)、17年3月期822億円(従来790億円)、18年3月期873億円(同837億円)と試算している。

5日の終値は、前日比4円高の547円。

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