アサヒ、SMBC日興証は目標株価を5120円に引上げ

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アサヒグループホールディングス<2502>が堅調。SMBC日興証券では27日付で、投資判断「1」(アウトパフォーム)を継続、目標株価は4980円から5120円に引き上げている。

 16年12月期末決算から国際財務報告基準(IFRS)を導入。同証券の業績予想、目標株価の算出に際して採用しているROE予想はすべて日本会計基準によるものとなっていたが、株式市場が17年12月期以降の業績へ視線を移し始めていることを考慮し、少なくとも目標株価算出に用いるROE予想はIFRS基準へ変更することが適切と判断し、今回からのれん償却を純利益に加えた調整後ROEを採用することとしたとコメントしている。

 また、現時点で業績予想を大きく見直す要因はないものの、今後の注目点として(1)国内の酒税改正とビール業界全体の価格政策(2)欧州ビール事業買収の効果――の2点を挙げている。(1)は2016年末とみられる税制改正大網の発表内容が注目され、酒税改正を機にビールメーカー各社がビール類の価格是正に踏み切る可能性に注目(2)は買収が完了した後に同社が改めて欧州事業戦略を開示するとみられることから、17年12月期以降の会社側の業績計画などに注目――したいとしている。

 同証券では連結営業利益について、16年12月期1441億円(前期比6.6%増、従来1455億円、会社側計画は1407億円)、17年12月期1567億円(従来1561億円)、18年12月期1678億円(同1655億円)と試算している。

 28日の終値は、前日比12円高の3708円。

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