アステラス製・第一三共・武田薬、共同研究契約を締結

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

アステラス製薬<4503>、第一三共<4568>、武田薬品工業<4502>の3社は23日、革新的医薬品の創出を効率化・加速化するため、健康成人におけるバイオマーカーの基礎データを網羅的に取得・解析する共同研究契約を締結と発表した。

 バイオマーカーは、患者の層別化、医薬品の作用機序解明および有効性・安全性の指標として用いられるもので、医薬品候補の探索段階から臨床試験、日常診療に至るまで幅広く活用されている。一方で、前臨床および臨床試験において、患者との比較対照となる健康成人におけるバイオマーカーの基礎データは、世界的にも十分に蓄積されているとはいえず、データ基盤の強化が課題となっている。

 3社は、生体内タンパク質や代謝物をバイオマーカーとした臨床試験を実施する上で必要となる、健康成人におけるバイオマーカーの基礎データを網羅的に取得し、共同で解析を行う。今回の共同研究により、これまで個別の製薬企業では難しかった網羅的なバイオマーカーのデータ基盤構築が可能になるとともに、橋渡し研究のアプローチを用いた、より効果的な創薬活動にもつながるとしている。

 23日の終値は、アステラス薬が前週末比6.5円安の1481円、第一三共は同9.5円安の2600円、武田薬は同41円高の4731円。

関連記事

ページの先頭へ