オリコが反発、野村は目標株価250円でカバーを開始

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オリエントコーポレーション(オリコ)<8585>が反発。野村証券では10日付で、投資判断「Buy」(買い)、目標株価250円でカバーを開始している。

「3つのネガティブ要因=負の遺産」がなくなる局面に入ったと判断するとコメント。(1)利益剰余金の積み上がりにより、会社側による優先株の買い入れ消却と普通株配当の復活が視野に入ってきたこと(2)キャッシング事業の業績底打ち(3)利息返還請求件数の減少――を負の遺産解消の背景に挙げている。これ以外にも、銀行保証事業拡大、みずほフィナンシャルグループ<8411>との協業を同社株への強気の投資判断をサポートするポイントとして挙げている。

同証券業績予想を総括すると、(1)事業収益は堅調に拡大(2)今後3年程度、利息返還請求費用は減少トレンドが続く(3)事業拡大費用は増加を見込むが、トップライン伸長が費用増加をカバーする――と指摘。各事業拡大から19年3月期までの2期間の予想連結1株利益成長率は、13.2%と、カード・消費者金融各社と比べ相対的に高い水準が見込まれ、適用PERは他社PERにプレミアムを付すことが可能と想定されるとしている。

同証券では連結営業利益について、17年3月期325億円(前期比10.2%増、会社側計画は308億円)、18年3月期336億円、19年3月期416億円と試算している。

12日の終値は、前営業日比11円高の206円。

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