カルビー年初来安値、SMBC日興は目標株価を3440円に引下げ

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カルビー<2229>が反落、一時45円安の3860円まで売られ、6月16日に付けた年初来安値3895円を更新した。SMBC日興証券では17日付で、投資判断「2」(中立)を継続、目標株価は4500円から3440円に引き下げている。

 目標株価3440円は、17年3月期同証券予想BPS(1株当たり純資産)1002.8円(従来16年3月期予想919.8円)に適正PBR(株価純資産倍率)3.43倍(同4.9倍)を乗じて算出されている。16年3月期にみられた国内の在庫コントロールの不備と北米事業の減速を受けて、株価のプレミアムはほぼはげ落ちたと同証券ではみており、国内では成型ポテトチップスなどの導入による需要喚起、海外では北米事業の再生と北米以外の展開が軌道に乗れば、株価再評価の契機になると予想している。

 同証券では業績予想を下方修正、連結営業利益について、17年3月期326億円(前期比15.9%増、従来341億円、会社側計画は310億円)、18年3月期355億円(従来380億円)、19年3月期378億円(同423億円)と試算。国内事業では中期的な増収率予想を4.1%から2.6%に引き下げたこと、海外事業では北米を中心に業績予想を引き下げたことが影響している。

 20日の終値は、前週末比30円安の3875円。

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