キユーピー<2809>が続伸。三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券では６日付で、レーティング「オーバーウエート」（強気）、目標株価３３００円でカバーを開始している。
中国でマヨネーズが今後本格的な普及期を迎える局面にあり、すでに家庭用マヨネーズ市場で高いブランド力を有する同社の中国市場の成長が加速すると予想している。エクイティストーリーとして「収益構造の転換を伴った連続最高利益の更新」を挙げており、中国をコアとした海外事業の急成長による国内依存型の収益体質の脱却や原材料市況に左右されにくい収益体質への転換が進んでいる点を評価しているという。
また、過去３カ年で実施した積極的な設備投資が寄与し、今後３カ年は利益面で収穫期を迎えると予想している。同証券では連結営業利益について、１６年１１月期２９８億円（今期から会計方法変更のため前期との比較はなし、会社側計画は２８０億円）、１７年１１月期３３０億円、１８年１１月期３６５億円と試算している。株価上昇のカタリストとして、（１）中国をコアとした海外事業の成長加速（２）マヨネーズ製品など主力製品の値上げ発表（３）１６年１１月期業績の会社側計画に対する上ブレ――を挙げている。
９日の終値は、前週末比８７円高の２９１３円。
