クボタが5日ぶり反落、ゴールドマンは買い推奨から削除

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クボタ<6326>が5日ぶりに反落。ゴールドマン・サックス証券では22日付で、投資判断を「買い」から「中立」に、目標株価を1870円から1550円にそれぞれ引き下げ、買い推奨から削除した。

 1ドル=115円から110円への為替前提変更、北米の需要見通しについての下ブレリスク反映などを受け、同証券業績予想を下方修正。あわせて投資判断を「中立」に引き下げるとしている。足元で過去3年続いた円安基調の為替動向に変化の兆しが訪れているほか、農機・建機市場も以前と比べるとやや頭打ちの感が出てきていると指摘。

 また、同社販売金融事業が他社比優位との認識は不変ながら、米国利上げの影響や農機の中古車価格が一部軟化しているなどの影響が業績下ブレリスクとして顕在化する懸念もあるとしている。主力の北米事業に軟化の兆しが訪れているなか、株価評価をさらに切り上げるには、大型農機の本格立ち上がり、利益寄与開始まではカタリストが不足気味と考えているという。

 同証券では連結営業利益について、16年12月期2000億円(前期比19.8%増、従来2310億円、会社側計画は2350億円)、17年12月期2070億円(従来2460億円)、18年12月期2100億円(同2490億円)と試算している。

 25日の終値は、前週末比20円安の1741円。

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