コンコルディアが小幅安、大和は目標株価470円でカバーを開始

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コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>が小幅安。大和証券では24日付で、投資判断「3」(中立)、目標株価470円でカバーを開始している。業績モメンタムは資金利益の落ち込みなどにより弱含む状況にある一方で、株主還元方針として機動的な自己株式取得を含めた総還元性向50%を掲げていることから、株主還元に積極的であることは評価できるものの、当面は株価上昇につながるカタリストは見いだし難いと判断したとコメントしている。目標株価470円は、ROE水準を勘案し、16年3月期末同証券想定PBR0.57倍から算出されている。

 同証券では連結純利益について、17年3月期1240億円(16年4月設立のため前期との比較はなし、会社側計画は1235億円)、18年3月期605億円、19年3月期595億円と試算。17年3月期は、経営統合に伴う負ののれん発生益を約600億円計上することから、これを除くと640億円となり、貸出金利息減少や株式売却益減少などから、傘下2行単体単純合算の純利益では前年同期比22%の減益を見込んでいる。19年3月期以降は、貸出金残高は中小企業向けを中心に拡大すると想定するものの、貸出金利回り低下による貸出金利息の減少が継続すると予想。

 また、統合による収益エナジーとしては多摩地域を含めた東京での貸出金残高の積み上げが進むかが最重要であり、シナジー効果を早期に実現し、トップラインの増加につなげることができるかが、同社の注目点になろうとコメントしている。

 27日の終値は、前週末比1.7円安の400.4円。

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