ソフトバンクが年初来高値、SMBC日興は「株価が年末に向けて回復」

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ソフトバンクグループ<9984>が5日続伸、一時80円高の6373円まで買われ、連日の年初来高値更新。SMBC日興証券では22日付で、投資判断「1」(アウトパフォーム)を継続、目標株価は7000円から8000円に引き上げている。

 「株価は年末に向けて回復が進むと考える」と指摘。米国スプリント社は今後1年が正念場であり、ネットワーク改善や販促強化による契約純増と、コスト削減による増益傾向を維持したうえで、2016年12月から始まる一連の社債償還を乗り切れるかが論点であるとコメントしている。また、「社債償還に備えて、すでに始められている端末リース資産の売却、ネットワーク設備のセール&リースバックに加えて、周波数活用による資金調達も目指されるであろう」ともしている。

 スプリントの周波数は、オークションでの入札事例からは大きな評価がなされる可能性があり、仮にその一部を活用した資金調達のストラクチャリングに、同社とともに日本の金融機関が出資することでその実現性が高まれば、スプリントおよび同社への過度な懸念は後退し、同社の株価評価は回復が進むと予想している。

 同証券では業績予想を修正、連結営業利益について、16年3月期1兆560億円(前期比14.9%増、従来1兆10億円、会社側計画は非開示)、17年3月期1兆1040億円(従来1兆740億円)、18年3月期1兆2290億円(同1兆1920億円)と試算している。

 25日の終値は、前週末比4円高の6297円。

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