テルモが続落、野村は「新しい成長ドライバーが見当たらない」

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テルモ<4543>が続落。野村証券では6日付で、投資判断を「Buy」(買い)から「ニュートラル」(中立)に、目標株価を4800円から4600円にそれぞれ引き下げている。

 ドル・ユーロ下落と新興国通貨下落の影響をかんがみ、業績予想を下方修正、あわせて投資判断を「ニュートラル」に引き下げるとしている。株価はDCFで算出される目標株価と同水準にあるとしている。他医療機器企業に比べ、為替感応度は低く、薬剤溶出ステントUltimasterの業績貢献が期待されるものの、新興国通貨が下落するなか、さらなる企業価値向上を促す新しい成長ドライバーが見当たらないと指摘している。

 同証券では連結営業利益について、17年3月期730億円(前期比10.6%減、従来780億円、会社側計画は750億円)、18年3月期810億円(従来860億円)、19年3月期820億円(同870億円)と試算。15年10月に発売されたUltimasterは、16年9月まで前年同期比で大きな増益要因になるものの、15年10-12月期には日本市場シェアが40%近くに達したなど特に好調であったことから、「フランスでの販売増を考慮しても16年10-12月期以降は減益要因に転じよう」としている。

 7日の終値は、前日比20円安の4550円。

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