トプコン、東北大と緑内障分類の自動化方法を開発

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トプコン<7732>は25日、東北大学大学院医学系研究科 眼科学教室と緑内障の診療や治療方針の決定に有用となる緑内障分類を自動で行うソフトウエアを開発したと発表した。

緑内障では眼圧が最も重要な危険因子だが、眼血流や近視、血管のれん縮(スパスム)などが原因でも緑内障が悪化する。眼圧以外の因子が緑内障に与える悪影響が大きいと、緑内障の主な治療法である眼圧下降治療だけでは緑内障の進行を食い止めることが困難になる。眼圧以外の危険因子と眼圧を反映した4つのグループに緑内障を分類することで治療の効率化が図れるが、その分類方法は検者の熟練を要し、また主観的な要素が大きく、一般の診療所では分類が難しいことが問題となっている。

今回の自動化方法は、日本が世界をリードしているスウェプトソース光断層計という装置で撮像した視神経乳頭形状の計測値を用いて、自動で緑内障の4分類を行うことができる。多様な病因や進行形態をとる緑内障診療を、全国どこでも標準化された緑内障病態の細分化や治療の個別化につながることが期待できる。

25日終値は前日比17円安の1320円。

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