トヨタが5日ぶり反落、大和は目標株価を6800円に引上げ

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トヨタ自動車<7203>が5日ぶりに反落。大和証券では1日付で、投資判断「2」(アウトパフォーム)を継続、目標株価は6200円から6800円に引き上げている。

 年初来、米国需要に天井感が出るなかで、円高進行による為替差損が利益を圧迫しているものの、足元を起点とすれば、(1)17年3月期第1四半期(16年4-6月)決算発表時に下方修正された通期業績見通しは、為替以外でも慎重な前提で組まれている印象(2)緩やかながらも18年3月期以降も台数成長は続くと考える(3)すでに潤沢なキャッシュポジションを有するなか、現行為替水準でも自動車事業のフリーキャッシュフローは、実質的に1兆円超/年を創出可能と予想する――の3点を注目ポイントとして挙げている。

 また、「中期的な株主還元は年間1兆円、同社の総還元利回りが5%あれば、魅力的な投資対象と想定した」としている。目標株価6800円は、18年3月期予想PERで11.5倍であり、自動車セクター予想平均の同9倍強を上回るものの、業界内ポジションや財務体質、株主還元期待を踏まえれば、極端な割高感まではないと判断しているという。

 同証券では業績予想を修正。連結営業利益について、17年3月期1兆9300億円(前期比32%減、従来1兆9200億円、会社側計画は1兆6000億円)、18年3月期2兆700億円(従来2兆1000億円)、19年3月期2兆2400億円と試算している。

 2日の終値は、前日比18円安の6266円。

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