ニトリHDが反発、三菱UFJモルガン証は業績予想を上方修正

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ニトリホールディングス<9843>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では8日付で、レーティング「ニュートラル」(中立)を継続、目標株価は1万200円から1万2900円に引き上げている。

 同証券では業績予想を上方修正、目標株価算出方法の変更とあわせ、目標株価を1万2900円に引き上げている。6月30日に、17年2月期第1四半期(16年2月21日-5月20日)連結業績を発表。同証券では今回決算のポイントとして、(1)機能性やデザイン性の高い新商品投入、欠品の発生を防ぐ調達体制、テレビCMなどを通じたブランド認知度向上により既存店売上高の高い伸びが継続(2)為替予約の関係で第1四半期は円安の影響が軽微なうえ、商品入れ替えに伴う原価低減効果で粗利率も改善――などを挙げている。

 これまで中期的な成長カタリストとして、「新商品投入」「都市部展開」「小型フォーマットの展開」「海外事業」を挙げてきた経緯があり、このうち、「新商品投入」はすでに客層の拡大や収益力アップにつながり始めているとみられ、株式市場では来年度に向けた円高メリットとあわせてこの点を織り込んできているとコメント。同証券では残る3つのカタリストが成長加速に結びつくには時間がかかるとみているものの、今年度はその効果検証が焦点になると考えているとしている。

 11日の終値は、前週末比220円高の1万3340円。

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