ファナック、今期も減収減益 中国需要の回復に時間

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ファナック は27日、今期(2017年3月期)の連結業績について売上高5057億円(前期比18.9%減)、営業利益1173億円(同45.6%減)、経常利益1281億円(同44.1%減)、当期純利益937億円(同41.3%減)となる見通しを発表した。2期連続の減収減益。

低迷している中国の設備投資需要の回復に時間がかかる見込みであるほか、米州の失速懸念や不安定な為替動向を映して、厳しい状況が続くとみている。

今期の想定為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=115円。

前期(2016年3月期)は欧州、国内の設備投資需要が横ばい、米州で堅調となる一方、中国と一部アジアで減速の動きが拡大。売上高は前期比14.6%減の6234億円、経常利益が同26.5%減の2293億円、当期純利益が同23.1%減の1597億円となった。

ファナックはまた、山口賢治代表取締役副社長が代表取締役社長兼COOに昇格する人事を内定した。稲葉善治代表取締役社長は代表取締役会長兼CEOに就任する。6月下旬の定時株主総会とその後の取締役会で正式に決議される予定。

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