ファナックが続伸、野村は株価下落余地が小さくなったと判断

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ファナック<6954>が続伸。野村証券では30日付で、投資判断を「リデュース」(弱気)から「ニュートラル」(中立)に引き上げ、目標株価は1万5600円を継続している。

 株価下落余地が小さくなったと判断し、投資判断を「ニュートラル」に引き上げるとしている。(1)中国・アジアのFA事業の受注は最悪期を越え、全社営業利益は4-6月期を底に緩やかな回復が予想される(2)同証券の17年3月期連結営業利益予想は前期比33%減の1450億円で、会社側計画の同46%減益の1173億円より24%高く、業績面でのネガティブ・サプライズのリスクは低いとみる(3)17年3月期に総株主還元性向が8割と想定され、総還元利回りは2.9%で株価を一定程度支えると考えられる――の3点をポイントとして挙げている。

 今後の注目点は回復力であり、18年3月期は同6%連結営業増益を予想。同証券では循環成長企業と評価するものの、その成長性が以前ほど高くないと指摘。その主因は、NC装置売上高で、10-11年の中国設備投資ブームが大きすぎた反動であり、足元は下げ止まったものの回復が強くないとコメント。一方で、ロボット売上高は成長が続くと予想している。

 31日の終値は、前日比245円高の1万6980円。

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