三井住友が続落、大和証は「株価の割安感は鮮明」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

三井住友フィナンシャルグループ<8316>が続落。大和証券では7日付で、投資判断を「3」(中立)から「2」(アウトパフォーム)に、目標株価を3300円から4200円にそれぞれ引き上げている。

 目標株価は、足元の長期金利の急上昇を反映させる形で、17年3月期予想配当利回り3.5%強に相当する4200円に引き上げられている。7月中旬からの株価の回復は顕著ながらいまだ実績PBRは0.5倍台にとどまり割安感は鮮明とコメント。厳しい収益環境ながら業績面でも第2四半期(4-9月)連結純利益は銀行計画を上回る見通しにあり、ここで、日銀によるETF(上場投資信託)買い入れ増額方針に加え、9月20、21日の金融政策決定会合では過去の政策効果の「総括的な検証」も予定され、大手銀行株の「持たざるリスク」は強まりつつあると指摘している。「実際、FRB(米連邦準備制度理事会)の早期利上げ観測も浮上するなか、日銀の今後の金融政策が円イールドカーブの正常化(長期金利上昇)を伴う結果となれば、同行を含む大手銀行株価の押し上げ要因になると期待される」ともしている。

 同証券では業績予想を若干修正、連結経常利益について、17年3月期1兆200億円(前期比4%増、従来1兆200億円、銀行側計画は1兆200億円)、18年3月期1兆800億円(従来1兆1000億円)、19年3月期1兆1100億円(同1兆1300億円)と試算している。

 8日の終値は、前日比48円安の3600円。

関連記事

ページの先頭へ