三菱自、型式認証取得において不正な操作が判明

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三菱自動車工業<7211>は20日引け後、同社製軽自動車の型式認証取得において、不正な操作が行われていたことが判明したと発表した。国土交通省へ提出した燃費試験データで、燃費を実際よりも良く見せていたことや、国内法規で定められたものと異なる試験方法がとられていたことも判明したという。

 次期車の開発にあたり、日産自動車<7201>が該当車の燃費を参考に測定したところ、届出値とのカイ離があり、同社が試験で設定した走行抵抗値について確認を求められたという。これを受けた社内調査の結果、実際より燃費に有利な走行抵抗値を使用した不正を把握した、としている。

 不正の操作が行われていたのは、13年6月から生産する「eKワゴン」「eKスペース」と日産自向けに供給している「デイズ」「デイズルークス」の計4車種。16年3月末現在で、同社では15万7000台を販売し、日産自向けには計46万8000台を生産しているという。該当車については、生産・販売を停止、日産自でも販売を停止し、補償についても今後、協議するという。

 20日の終値は、三菱自が前日比131円安の733円、日産自は同10円安の1016円。

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