三越伊勢丹が小動き、三菱UFJモルガンは業績予想を下方修正

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

三越伊勢丹ホールディングス<3099>が小動き。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では23日付で、レーティングを「ニュートラル」(中立)から「オーバーウエート」(強気)に引き上げ、目標株価は1610円から1490円に引き下げている。

 同証券では業績予想を下方修正、あわせて目標株価を1490円に引き下げている。一方で、株価はすでに下落しており、レーティングはカバレッジセクター内における今後の株価パフォーマンスが相対的に上位になると考えることから、「オーバーウエート」に引き上げるとしている。

 レーティング引き上げの理由として(1)現状株価・バリュエーションは東日本大震災後の最低水準でPBRには修正余地が大きい(2)16年3月期第4四半期(16年1-3月)新宿伊勢丹の減収によって17年3月期以降は本気のコスト削減が進む可能性が高まる――の2点を挙げている。短期的には前年同期のハードルが高い17年3月期第1四半期(16年4-6月)は営業減益となる可能性が高いものの、第2四半期(16年7-9月)以降、コスト削減効果が出て営業増益に転換すると予想している。

 同証券では連結営業利益について、17年3月期362億円(前期比9.3%増、従来459億円、会社側計画は370億円)、18年3月期374億円(従来480億円)、19年3月期401億円(同520億円)と試算している。

 24日の終値は、前日比10円安の992円。

関連記事

ページの先頭へ