丸一管が堅調、野村「米国などの海外事業の損益改善が進む」

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丸一鋼管<5463>が堅調。野村証券では13日付で、投資判断「ニュートラル」(中立)を継続、目標株価は3300円から3590円に引き上げている。

 米国などの海外事業の損益改善が進むと判断し、業績予想を上方修正。あわせて目標株価を3590円に引き上げるとしている。米国では主原料である熱延コイル(HRC)の需給がタイトとなっているものの、鋼管需給もタイトになっており、鋼管スプレッドの改善が進むと判断したとコメント。HRCの安定調達に優れる同社は、HRCの需給がタイトな状況でも鋼管を拡販できると予想している。

 一方、短期業績が好調で17年3月期に高い営業増益率を達成できる点は注目できるものの、株価は足元で上昇していることから、短期業績の拡大期待はおおむね織り込まれていると判断しているという。目標株価3590円は、18年3月期予想連結1株利益にPER12.5倍程度を乗じ、17年3月期末予想の1株当たりネットキャッシュ933円を加算して算出されている。

 同証券では連結営業利益について、17年3月期235億円(前期比38.2%増、従来195億円、会社側計画は211億円)、18年3月期225億円(従来200億円)、19年3月期225億円と試算している。

 14日の終値は、前日比20円高の3640円。

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