任天堂<7974>が反発。SMBC日興証券では28日付で、投資判断を「3」(アンダーパフォーム)から「2」(中立)に、目標株価を1万4500円から2万1500円にそれぞれ引き上げている。
業績予想期間変更などからディスカウンテッド・キャッシュフロー法による目標株価を2万1500円に引き上げるとしている。日本株リスクプレミアムが上昇したことにより、WACCは従来の4.9%から5.5%に見直されている。スマホゲーム「ポケモンGO」のブームも織り込み済みで、好材料にも出尽くし感がある一方、2年ぶりの赤字となった17年3月期第1四半期(16年4-6月)決算など株価悪材料は出尽くしたとみられるとコメントしている。
同証券では業績予想を下方修正、連結営業利益について、17年3月期290億円(前期比11.8%減、従来300億円、会社側計画は450億円)、18年3月期770億円(従来990億円)、19年3月期1570億円と試算している。
また、「数々の世界的な大ヒット製品を生み出してきた同社への期待は大きいが、各製品の詳細が開示されていない段階で過度な期待を織り込むのは尚早と考え、それらの今後の情報開示を期待したい」としている。
29日の終値は、前日比425円高の2万1505円。