伊藤忠が堅調、三菱UFJモルガンは「割安感が強まっている」

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伊藤忠商事<8001>が堅調な値動き。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では21日付で、レーティングを「ニュートラル」(中立)から「オーバーウエート」(強気)に、目標株価を1400円から1500円にそれぞれ引き上げている。

 16年3月期第4四半期(1-3月)決算発表後の株価下落によって、割安感が強まっていると考えるとコメント。同証券では業績予想を修正、連結純利益について、17年3月期3550億円(前期比47.7%増、従来3550億円、会社側計画は3500億円)、18年3月期3600億円(従来3650億円)、19年3月期3750億円と試算している。

 「オーバーウエート」と判断する主な理由として、(1)同証券予想配当利回りを他社と比較すると、17年3月期、18年3月期、19年3月期とも割安感が大きい(2)16年3月期までの株価アウトパフォーム後のある程度の株価調整は理解できるが、配当利回りの観点からはすでに調整し過ぎで、株価下落トレンドが止まれば見直し買いが入りやすいと考える(3)最近の株価下落の要因として中国リスクの高まりを考慮する必要はあるが、連結業績に対するCITIC Limitedによる影響は17年3月期-19年3月期各年度とも約700億円程度で安定すると予想(4)CITICへの投資による財務悪化の影響は16年3月期のキャッシュフロー経営強化によりほぼ中和された(5)CITICへの投資の中・長期的な意味――などを挙げている。

 22日の終値は、前日比4円高の1279.5円。

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