住友ベーク、三菱UFJモルガン「成長ストーリーが顕在化してくる」

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住友ベークライト<4203>が4日続伸、一時25円高の544円まで買われ、5月27日に付けた年初来高値541円を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では23日付で、レーティングを「ニュートラル」(中立)から「オーバーウエート」(強気)に、目標株価を560円から630円にそれぞれ引き上げている。

 「株価が織り込んでいない成長ストーリーが、まさにこれから顕在化してくるタイミングだと考えている」とコメント。実質営業利益は、過去4年間で倍増しており、同証券では、まずこの実績そのものが市場で過小評価されていると考えているという。また、過去4年間の増益を支えた既存事業での地道な改善にはそろそろ限界が見えてきたものの、固定費削減およびLαZ拡大へとドライバーを交代させることでこれからも高成長の継続が可能と予想している。

 半面、この成長シナリオについても、16年3月期までLαZが減収続きだったことなどから、現在の株価には十分に織り込まれていないと思われるとしている。一方、同証券では、従来からそうした基本観を持っていたうえに、17年3月期第1四半期(16年4-6月)決算で、固定費削減の進ちょくとLαZの拡販が確認できたことから、その見方への確信を一段と深めたとしている。

 同証券では連結営業利益について、17年3月期140億円(前期比36.7%増、従来135億円、会社側計画は150億円)、18年3月期160億円(従来150億円)、19年3月期180億円(同165億円)と試算している。

 26日の終値は、前週末比2円高の521円。

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