住友不が続落、野村は目標株価を5520円に引上げ

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住友不動産<8830>が続落。野村証券では1日付で、投資判断「Buy」(買い)を継続、目標株価は5380円から5520円に引き上げている。3.3%のキャップレートを用いて算出したNAVを目標株価とする手法は変えないものの、16年3月期末で2兆9886億円の賃貸不動産を精査し、目標株価を3%引き上げて5520円に設定したとしている。

 16年3月期末の賃貸不動産のうち6000億円が未稼働資産だったと推測されるが、17年3月期中に1500億円の建築投資を追加することで、「住友不動産新橋ビル」「住友不動産六本木グランドタワー」「麻布十番計画」など3000億円規模の資産が新たに稼働すると予想している。

 また、「同社が開発・保有する大型の不動産は、イベントホール、賃貸マンションを併設していることが多く、賃貸セグメント内には子会社で運営するホテル事業も含まれている」とコメント。目標株価を算出する際に使用するキャッシュフローは、オフィスのみならず、子会社で運営するイベントホールやホテルなどの利益も織り込まれている。

 2日の終値は、前日比76.5円安の2965.5円。

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