免疫生物研究、アルツハイマー病の抗体開発、英学術誌に掲載

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免疫生物研究所<4570>5日、アルツハイマー病(AD)の原因物質と考えられているアミロイドβタンパク質(Aβ42)において、神経細胞に対して毒性を持ちやすい立体構造を標的とする抗体「24B3」を開発したことを明らかにした。

 京都大学農学研究所の入江一浩教授、千葉大学大学院の清水孝彦准教授、京都府立医科大学大学院医学研究科の徳田隆彦医学研究教授などの研究グループと共同で開発したもので、その成果が4日、英国の学術誌「Scientific Reports」に掲載された。

 Aβ42の中でも、標的とした立体構造は毒性コンホマーと呼ばれ、今回開発した抗体を用いてAD患者とADではない人の脳脊髄(せきずい)液を解析したところ、AD患者からはより多くの割合で毒性コンホマーを含むAβが確認できた。これにより、本抗体は正確かつ早期にADを診断するためのツールとして活用できることが期待される。

 5日の終値は、前日比150円ストップ高の1012円。

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