凸版、世界最大のフレキシブルカラー電子ペーパー試作品開発成功

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凸版印刷<7911>は14日、台湾のE Ink社と共同で、1枚のTFT駆動背面板で構成されたフレキシブルかつフルカラーの電子ペーパーとして世界最大となる32インチの試作品の開発に成功したと発表した。

 電子ペーパーは、超低消費電力、紙のような見やすさ、薄型・軽量、といった、他のディスプレー技術にはない特長を持っているが、外からの光を反射して表示しているため、バックライトで照らす液晶ディスプレーと比較して画面が暗くなる、という課題があった。

 同社でははこの課題を解決するため、電子ペーパーに合わせて最適化した、電子ペーパー向けカラーフィルタを開発し、従来よりも明るい色調の再現を可能にした。32インチという大きなサイズでありながら、樹脂基材が持つ伸縮性を考慮した独自技術により、画面全体にわたって精度良くカラーフィルターを形成することにも成功した。

 同社とE Ink社は今後も、フレキシブルなフルカラー電子ペーパーの共同開発を進め、17年末までの商用化を目指す。

 14日の終値は、前日比4円安の931円。

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