利根川水系で3年ぶりの10%取水制限、関連銘柄に関心も

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国土交通省は14日、「渇水対策本部」(本部長:石井啓一国土交通大臣)を設置するとともに本部会議を開催した。同省の関東地方整備局では、利根川水系で16日の午前9時から、10%の取水制限を実施するとした。同水系で取水制限が行われるのは13年以来3年ぶり。

 同局は7日、利根川における渇水対策支部を設置し、準備体制を発足させていた。同局によると、首都圏の1都5県(東京都、千葉県、埼玉県、茨城県、群馬県、栃木県)の水源となる利根川上流8ダム(八木沢、藤原、薗原、奈良俣、相俣、下久保、草木、渡良瀬貯水池)の14日午前零時時点での貯水量は1億7165万トンで、平年の46%にとどまっているという。

 気象庁の向こう1カ月(6月11日-7月10日)の天候の見通しでは、降水量は東日本の太平洋側、日本海側ともに平年並みの予報。降雨の少ない状況が続くとなれば、渇水関連銘柄に関心が向かう可能性もありそうだ。

 主な関連銘柄としては、飲料関連で、サッポロHD<2501>、アサヒ<2502>、キリンHD<2503>、北海コカ<2573>、コカウエスト<2579>、コカコーラEJ<2580>、サントリーBF<2587>、伊藤園<2593>、キッコーマン<2801>、カゴメ<2811>など。水の宅配を行っている銘柄にも関心が向かいそうで、ウォーターD<2588>、ジャパンF<2599>、TOKAIHD<3167>、トーエル<3361>、ダイオーズ<4653>、ダスキン<4665>、OSGコーポ<6757>、ヤマトHD<9064>、ナック<9788>などがある。節水関連で洗濯機は、日立<6501>、東芝<6502>、パナソニック<6752>、シャープ<6753>など、水回り製品ではTOTO<5332>、LIXILG<5938>など。

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