双日が反発、大和は「同社の投資積極化策は異彩を放つ」とコメント

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双日<2768>が反発。大和証券では26日付で、投資判断を「3」(中立)から「2」(アウトパフォーム)に、目標株価を250円から270円にそれぞれ引き上げている。

 「大手総合商社が投資抑制によるフリーキャッシュフロー黒字化戦略へとシフトするなか、同社の投資積極化策は異彩を放つ」とコメント。17年3月期新規投融資を16年3月期の710億円から1250億円に拡大させ、単年度ではフリーキャッシュフロー赤字化を計画、投資拡大による利益積み上げを狙う一方で、資産入れ替え・圧縮を継続する方針。同証券では、「この外部環境下での投資拡大は、投資戦略として悪くないと考えるが、同社の投資規律が試されよう」と指摘している。

 一方で、16年3月期末実績PBR0.58倍、17年3月期予想配当利回り3.3%、予想ROE水準との比較で株価指標には一定の割安感があるとし、「結果的に『逆張り』となる可能性がある投資拡大戦略をとっていること、過去の投資姿勢から判断して減損による業績下ブレリスクは相対的に低いことなどを考慮すると、利益成長期待が低下した総合商社セクター内では注目に値する銘柄だと考える」としている。

 27日の終値は、前日比7円高の245円。

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