味の素が反発、ゴールドマンは現株価は魅力的な水準と指摘

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味の素<2802>が反発。ゴールドマン・サックス証券では12日付で、投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を2800円から2900円にそれぞれ引き上げている。

 同証券では、需給のタイト化を背景に大豆市況が反転しており、リジン市況の底入れが期待できると考え同市況前提を引き上げている。ラニーニャが発生すれば、大豆の生産が減少し価格が上昇することから、追加的な好材料になるとコメントしている。また、海外食品事業も調味料の安定成長に加え、17年3月期に実施する米国冷凍食品事業の構造改革効果が18年3月期以降には発現すると予想している。急速な円高に伴う株価下落と18年3月期以降の高い成長確度をかんがみると、現株価は魅力的な水準と指摘している。

 同証券では業績予想を修正、連結営業利益について、17年3月期912億円(前期比0.2%増、従来926億円、会社側計画は910億円)、18年3月期1061億円(従来1044億円)、19年3月期1167億円(同1133億円)と試算。17年3月期は円高反映で海外食品事業を下方修正も、大豆市況上昇によるリジン市況反転と緩やかな上昇基調継続を予想。18年3月期以降は、17年3月期にPB(プライベートブランド)を中心とした不採算アイテムの大幅な削減を行う予定の米国冷凍食品事業の業績拡大効果や、17年3月期に前年比で大幅な減益かつ営業赤字となる医薬品事業のコスト構造改革効果を見込んでいる。

 13日の終値は、前日比17円高の2550円。

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