川崎汽が反落、三菱UFJモルガン証は業績予想を大幅下方修正

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川崎汽船<9107>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では9日付で、レーティングを「ニュートラル」(中立)から「アンダーウエート」(弱気)に引き下げ、目標株価は210円を継続している。

 ドライバルク船部門と完成車輸送船部門の業績見通しが悪化していることにより、同証券では業績予想を大幅下方修正。カバレッジセクター内における今後の株価パフォーマンスが相対低位に下位になると考え、レーティングを「アンダーウエート」に引き下げるとしている。一方で、「コンテナ船運賃が大底を打つ時期は17年3月期以降」というエクイティストーリーに変更はないと指摘。足元は韓進海運の経営破たんに起因してコンテナ運賃が急上昇しているが、一時的な現象に終わると予想しているという。

 17年3月期期初時点からファンダメンタルズが悪化しているにもかかわらず株価が上昇し割高感が高まったとし、一段の株価上昇期待も今後はく落する可能性が高まったと予想している。同証券では連結営業利益について、17年3月期271億円の赤字(前期は94億2700万円の黒字、従来166億円の赤字、会社側計画は130億円の赤字)、18年3月期144億円の赤字(従来42億円の赤字)、19年3月期52億円の赤字(同15億円の黒字)と試算している。

 12日終値は、前週末比8円安の263円。

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