川重が小動き、野村証は業績予想を下方修正

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川崎重工業<7012>が小動き。野村証券では3日付で、投資判断を「Buy」(買い)から「ニュートラル」(中立)に、目標株価を440円から320円にそれぞれ引き下げている。

 9月30日に、会社側は17年3月期連結業績予想の下方修正を発表。17年3月期は円高影響に加え、船舶海洋事業でも追加費用が見込まれることから、同証券でも業績予想を下方修正、あわせて投資判断を「ニュートラル」に引き下げるとしている。船舶海洋事業で追加費用を計上するオフショア作業船は現在、設計段階であり、今後の工事進ちょくを見たいとコメント。目標株価は基準期を18年3月期に変更、業績修正とセクターバリュエーションの上昇を考慮し、18年3月期予想基準PERで15倍の320円に引き下げるとしている。

 同証券では連結営業利益について、17年3月期360億円(前期比62.5%減、従来665億円、会社側計画は340億円)、18年3月期500億円(従来755億円)、19年3月期580億円(同855億円)と試算している。船舶海洋事業の営業損失は16年3月期の79億円から17年3月期に210億円に拡大が見込まれ、船舶海洋事業では今後の構造改革に向けた取り組みを見たいとしている。

 4日の終値は、前日比2円高の278円。

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