新日鉄住金が続落、大和証は業績予想を下方修正

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新日鉄住金<5401>が続落。大和証券では10日付で、投資判断「3」(中立)を継続、目標株価は1870円から1850円に引き下げている。

 日新製鋼<5413>の子会社化計画やバローレックとの戦略的提携拡大など、将来における飛躍に向けた事業基盤の拡充が進められている点は前向きに評価しているものの、当面はシームレスパイプ事業の減速や伯ウジミナス社に対する追加の資金負担リスクに留意すべきと考えるとコメント。

 また、同証券では業績予想を下方修正。連結営業利益について、17年3月期1328億円(前期比21%減、従来1587億円、会社側計画は非開示)、18年3月期1809億円(従来2288億円)、19年3月期2015億円と試算。

 事業環境は国内外ともに依然として厳しい状況が続いており、3月以降に急騰して4月末以降に反落している中国鋼材市況・スプレッドの水準は、稼働率見通しとの対比でみた適正レンジを依然として上回ると判断しているという。鋼材マージン拡大を受けて中国鉄鋼企業の損益は大きく改善しており、採算改善を受けた増産などの動きがさらなるマージン縮小を招く可能性も高いと予想している。

 13日の終値は、前週末比99円安の1956.5円。

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