日電子、野村は目標株価を390円に引下げ

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日本電子<6951>が反落。野村証券では17日付で、投資判断「ニュートラル」(中立)を継続、目標株価は475円から390円に引き下げている。同証券では、4-6月期までの進ちょくと円高影響を考慮し、業績予想を下方修正、あわせて目標株価も390円に引き下げている。

短期的には新製品投入・サービス収入増など自力による業績改善は見込みにくいものの、経済対策による投資増や競合企業買収による環境変化に注意したいとコメントしている。同証券では連結営業利益について、17年3月期15億円(前期比75.5%減、従来25億円、会社側計画は30億円)、18年3月期20億円(従来30億円)、19年3月期30億円(同40億円)と試算している。

また、17年3月期下期には、(1)7月21日に自民党が発表した経済対策に「国立大学法人における研究基盤装置等の整備」が掲げられた。詳細は不明だが、同社のTEMやNMRなどは高額なため補正予算の年に受注が増える傾向があり、政府経済対策の詳細発表には注意したい(2)米国分析機器最大手Thermo Fisher Scientific社が、電子顕微鏡の最大の競合FEI社買収を6月に発表。FEI社との価格競争が激化し、最も採算性の高いTEMの利益率が下がっている。買収クロージングの17年初頭に向けて、FEI社の経営力・経営方針の変化には注意が必要――の2点に注意したいとしている。

18日の終値は、前日比29円安の361円。

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