東建物が反発、三菱UFJモルガンは目標株価を850円に引下げ

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東京建物<8804>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では28日付で、レーティングを「オーバーウエート」(強気)から「アンダーウエート」(弱気)に、目標株価を3380円から850円にそれぞれ引き下げている。同証券では業績予想を上方修正する一方で、目標株価は算出方法と諸前提を変更したことから850円に引き下げている。

 不動産セクターの中で高いレバレッジが注目され、不動産上昇相場の初期やリスクオンの局面でアウトパフォームし、不動産サイクルの成熟期にはマクロ不透明感などによりアンダーパフォームすると考えるとコメント。株価はマイナス金利導入の発表を契機の一つとして上昇し、4月25日に直近ピークを付けたものの、現在は上昇分はく落の過程と考えているという。

 また、契約済みの都心・高額マンションの利益計上により、18年12月期の連結営業利益は409億円(3年平均増益率5.9%)に到達するものの、その後は400億円台前半で横ばいになると予想。このため、中期の利益成長力の点でも投資魅力は低いと考えるとしている。

 同証券では連結営業利益について、16年12月期354億円(前期比2.8%増、従来328億2000万円、会社側計画は350億円)、17年12月期383億円(従来349億円)、18年12月期409億円と試算している。

 29日の終値は、前日比38円高の1213円。

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