東製鉄が反落、野村は17年3月期会社側計画が保守的とコメント

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東京製鉄<5423>が反落。野村証券では19日付で、投資判断「ニュートラル」(中立)を継続、目標株価は820円から720円に引き下げている。

 19日に発表された16年3月期単体決算実績は驚きのない内容だったものの、17年3月期会社側計画の営業利益は90億円と、QUICKコンセンサスの156億円を大きく下回り、これを受けて株価がネガティブに反応する可能性はあるが、会社側計画は鋼材スプレッドの前提を厳しく見ていることから、保守的であろうとコメント。

 ただ、足元で鉄くず価格が急速に上昇しており、短期的には採算が厳しくなっていることから、いまはまだ投資タイミングではないとしている。過熱気味の中国の鋼材価格の上昇が収まり、鉄くず価格が下落に転じるなかで、国内の建設用鋼材の需要の回復感が強まる環境になれば、投資魅力が高まると考えているという。

 同証券では業績予想を下方修正し、あわせて目標株価も720円に引き下げている。単体営業利益について、17年3月期130億円(前期比26.9%減、従来175億円、会社側計画は90億円)、18年3月期120億円(従来155億円)、19年3月期130億円と試算している。

 20日の終値は、前日比12円安の689円。

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