板硝子が年初来安値、野村は目標株価を75円に引下げ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本板硝子<5202>が続落、6円安の64円まで売られ安値引け。2月12日に付けた年初来安値64円に顔合わせした。野村証券では24日付で、投資判断を「Buy」(買い)から「ニュートラル」(中立)に、目標株価を150円から75円にそれぞれ引き下げている。

 同社の欧州の売上高構成比は37%(うち英国10%程度と想定)と高く、これまで同証券では欧州での建築や自動車ガラスの需要が回復していることから、エネルギー安によるコストダウンも見込めるためガラス事業の収益性が回復すると予想してきた経緯がある。しかし、今後はBrexitによる混乱で外国から英国への投資が滞り、建築向けガラス需要にマイナスの影響が出る可能性が出てきたとコメント。

 また、欧州通貨安も同社業績やBPSにマイナスであると指摘。これらを踏まえ、業績予想を下方修正し、あわせて目標株価を75円に引き下げるとしている。連結1株利益の本格回復が見込みづらいことから、バリュエーション手法をPERからPBRに変更し、17年3月期末予想基準の妥当PBRを0.7-0.9倍と想定している。

 同証券では連結営業利益について、17年3月期290億円(前期比49.4%増、従来310億円、会社側計画は310億円)、18年3月期300億円(従来370億円)、19年3月期310億円(同390億円)と試算している。

関連記事

ページの先頭へ