栄研化学が年初来高値、野村証は目標株価を4000円に引上げ

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栄研化学<4549>が続伸、一時132円高の3080円まで買われ、連日の年初来高値更新。野村証券では3日付で、投資判断「Buy」(買い)を継続、目標株価は3400円から4000円に引き上げている。

 同証券では、18年3月期以降のLAMP法結核スクリーニング検査(TB-LAMP)の業績予想を上方修正、中・長期の普及を織り込み目標株価を4000円に引き上げるとしている。8月10日に発表されたTB-LAMPのPolicy Guidanceに、TB-LAMPを推奨しつつも、「条件付き承認・エビデンスの質は非常に低い」と記載されていたことを、同証券では問題視した経緯があるものの、会社側の回答を受けて、TB-LAMPは世界的に普及する可能性が高いと考えを改めたとコメント。

 従来予想では、21年3月期にTB-LAMPを100万検体販売することを前提としていたが、200万検体に引き上げるとしている。次の注目点は、販売提携先のHUMAN社による各国入札への参加であろうと指摘。入札へと進んだ場合、競合品はないことから、数カ月以内に契約に進むと予想している。

 同証券では連結営業利益について、17年3月期30億8000万円(前期比12.8%減、従来30億8000万円、会社側計画は27億1000万円)、18年3月期38億6000万円(従来37億円)、19年3月期46億5000万円(同44億2000万円)と試算している。

 4日の終値は、前日比92円高の3040円。

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