田辺三菱、アステラス薬と約25万の化合物を相互に交換・利用

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

田辺三菱製薬<4508>は29日、アステラス製薬<4503>と創薬研究のさらなる加速を目指すため、それぞれが保有する化合物ライブラリーの内、自社合成化合物を相当数含む交換可能な約25万化合物ずつを、相互に交換・利用する提携契約を締結したと発表した。

 今回の提携契約に基づき、両社は16年4月1日から5年間、相手方から受領した化合物を用いて幅広いHTSを自由に実施することができる。また、それぞれの会社が独自にHTSを実施できる十分な情報を相互に開示する。HTSの結果、リード化合物が得られた場合、契約条件に従い、ヒト疾患や診断薬など対象範囲の制限なく、その化合物に基づく研究、開発および商業化をすることができるという。

 29日の終値は、田辺三菱が基準値比1円安の2016円、アステラス薬は同33.5円安の1538.5円。

 HTSとは、ハイスループットスクリーニングの略で、自動化されたロボットなどを用いて、非常に多数の化合物から創薬標的に反応する分子を高速で選抜するスクリーニング手法のこと。

関連記事

ページの先頭へ