積水化学が反落、三菱UFJモルガンは業績予想を下方修正

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積水化学工業<4204>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では29日付で、レーティング「オーバーウエート」(強気)を継続、目標株価は2000円から1650円に引き下げている。

 同証券では、為替前提を1ドル=100円(従来115円)に変更して業績予想を下方修正、あわせて目標株価を1650円に引き下げている。収益のディフェンシブ性を評価し、セクターでのトップピックとする見方に変更はなく、直近の円高進行に伴い為替前提を保守的に1ドル=100円に変更したものの、住宅は国内中心に為替の影響を受けにくいほか、環境・ライフラインでは赤字を出していた一部海外事業から撤退したことなどから、17年3月期は連結営業減益が回避できると予想している。円高が進行し外需動向も不透明ななか、内需向けの比率が高く円高の減益影響も小さい同社の収益構造が評価される局面であると考えるとコメントしている。

 同証券では連結営業利益について、17年3月期910億円(前期比1.3%増、従来1000億円、会社側計画は940億円)、18年3月期970億円(従来1040億円)、19年3月期1020億円と試算している。目標株価達成へのカタリストとして、(1)月次の住宅受注で前年同月比プラスが続き、16年3月期に不振であった住宅の改善への期待が高まること(2)今後の決算で全体に業績が底堅く推移すること――の2点を挙げている。

 30日の終値は、前日比27円安の1254円。

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