米飲料大手コカ・コーラ(KO.N)が発表した第2・四半期(7月1日終了)決算は、売上高が市場予想に届かなかった。北米では販売が伸びたが、中国やアルゼンチンを含む新興国や途上国での不振を補いきれなかった。
同社は通年のオーガニック・セールス(為替変動・買収効果を除いた売上高)見通しも下方修正し、寄り前の取引で株価は2.2%安の43.89ドルで取引されている。
株主帰属の純利益は11%増の34億5000万ドル(1株当たり0.79ドル)。
特別項目を除く1株利益は0.60ドルだった。
純営業売上高は5.1%減の115億4000万ドルで、5四半期連続のマイナスとなった。
主力市場である北米は2%増収。一方で、その他の地域はすべて減収となった。
トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめた市場予想は1株利益が0.58ドル、売上高が116億3000万ドルだった。
ベネズエラやアルゼンチンなど、中南米の一部は政治の不安定さを背景にインフレ高進に直面しており、多国籍企業にとり売上高の圧迫要因となっている。中南米地域はコカ・コーラの2015年売上高の9%を占めた。