荏原がしっかり、三菱UFJモルガン「収益体質強化が進展している」

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荏原製作所<6361>がしっかり。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では13日付で、レーティング「オーバーウエート」(強気)を継続、目標株価は660円から690円に引き上げている。

 同証券では業績予想を上方修正、あわせて目標株価を690円に引き上げている。原油価格の長期低迷を受けた「風水力機械事業」の業績悪化が続き、17年3月期は連結営業利益で減益を予想するものの、同社の収益構造は従来までの設備投資連動型からアフター中心へと変化しており、収益体質強化が進展していると指摘。

 また、CMP装置の中期的な需要拡大で、「精密・電子事業」は100億円程度の営業利益水準を確保できると予想している。18年3月期には、「風水力機械事業」の増益によって、連結営業利益で再び過去最高益を更新するとの見方に変更はなく、「オーバーウエート」を継続するとしている。

 カタリストとしては、主力事業である「風水力機械事業」の受注回復を挙げており、なかでも、コンプレッサー・タービンにおいては、受注の減少幅が四半期ごとに縮小しており、底が近づいてきていると推測。安定性の高いアフターサービス受注が一定量確保できると仮定すると、さらなる受注減速リスクは限定的と考えているという。コンプレッサー・タービンの受注底打ちをカタリストに、株価はさらに上昇する可能性上がるとしている。

 同証券では連結営業利益について、17年3月期370億円(前期比2.7%減、従来356億円、会社側計画は370億円)、18年3月期384億円(従来379億円)、19年3月期399億円と試算している。

 14日の終値は、前日比変わらずの530円。

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