邦チタが3日ぶり反落、野村は業績予想を下方修正

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東邦チタニウム<5727>が3日ぶりに反落。野村証券では29日付で、投資判断を「Buy」(買い)から「ニュートラル」(中立)に、目標株価を1400円から900円にそれぞれ引き下げている。

 同証券では業績予想を下方修正、あわせて投資判断、目標株価を引き下げている。下方修正要因として、円高の影響が大きいと指摘。輸出比率が50%程度と高いことから、1円/ドルの変動に対する為替感応度が営業利益の3-5%程度と大きく、円高はネガティブであるとしている。この悪影響は一定程度織り込まれているとみられるものの、昨年末比で大きく円高が進行する中、株価は同比でTOPIX(東証株価指数)を5%アウトパフォームしており、まだ十分には織り込まれていない可能性があるとしている。

 また、「航空機向けスポンジチタンの輸出需要は堅調であるとみられるが、中東諸国の財政悪化により足元で海水淡水化プラントの建設の動きも鈍っており、国内向けの需要が同証券の従来想定より厳しい状況になってきた」としている。今後、投資判断を見直すには、航空機向けの採算改善などが必要であろうとコメントしている。

 同証券では連結営業利益について、16年3月期35億円(前期は26億円の赤字、従来37億円、会社側計画は33億円)、17年3月期34億円(従来48億円)、18年3月期37億円(同58億円)と試算している。

 30日の終値は、前日比93円安の837円。

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