ＪＦＥホールディングス<5411>が３日続伸。野村証券では１３日付で、投資判断「ニュートラル」（中立）を継続、目標株価は１７００円から１８１０円に引き上げている。
「中国の鋼材価格の上昇が続いており、同社の輸出価格の反転も１６年７－９期までは力強いものになるであろう」とコメント。このため、１７年３月期の業績予想を上方修正しており、円高で製造業の収益低迷が予想される中では、短期の業績モメンタムは相対的に堅調で、短期的には株価の上昇余地も幾分あると考えると指摘。
ただ、中国の供給過剰という構造問題が残っていることから、円高の進行を考えると、１８年３月期の同証券業績予想を上方修正するほどの環境ではなく、「ニュートラル」の投資判断を継続するとしている。目標株価１８１０円は、１８年３月期予想の修正連結１株利益に基づくＰＥＲ１０．５倍程度で評価されている。
同証券では連結経常利益について、１６年３月期６００億円（前期比７４％減、従来６５０億円、会社側計画は６５０億円）、１７年３月期１２５０億円（従来１０５０億円）、１８年３月期１５５０億円（同１６００億円）と試算している。
１４日の終値は、前日比９６．５円高の１７７１．５円。
