LIXILGが続落し年初来安値更新、16年3月期業績予想の下方修正を嫌気

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LIXILグループ<5938>が続落。一時75円安の2115円まで売られ、連日で年初来安値を更新した。11日引け後、16年3月期連結業績予想の下方修正を発表し、嫌気された。

 通期業績予想で、売上高を1兆8550億円から1兆8400億円(前期比10.0%増)へ、営業利益を620億円から570億円(同10.3%増)に引き下げ、最終損益は50億円の黒字から200億円の赤字(前期は220億1200万円の黒字)に転落する。国内新築需要が見通しを下回ったことで売上高が伸び悩んだ。最終損益の赤字転落は、国内子会社の退職給付債務に関し、数理計算上の差異を即時認識する会計処理を採用しているため、金利低下に伴い営業損失約100億円が発生。16年3月期に計上した関係会社投資関連損失約280億円に対して損失の追加回復・入金の最大化を目指し、損失の確定を行わず繰り延べ税金資産の計上を見送ったことによる影響が90億円、不採算事業などにおける減損処理で85億円を計上することなどを織り込んでいる。

 12日の終値は、前日比21円安の2169円。

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