NTNが続落、野村は業績予想を下方修正

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NTN<6472>が続落。野村証券では15日付で、投資判断を「Buy」(買い)から「ニュートラル」(中立)に、目標株価を750円から400円にそれぞれ引き下げている。

 円高展望と産業機械・補修向け事業の停滞を見込んで業績予想を下方修正、加えて4月に新たなリスク要因に浮上した欧州カルテル事件に絡んだPeugeotによる民事訴訟の提起を踏まえ、「ニュートラル」に引き下げるとしている。一方で、財務部門出身の大久保社長の目配りによる事業管理力の強化や、自動車向け事業での数量成長や構造改革には引き続き着目とコメント。

 半面、欧米に売上高構成比が53%と高く、営業利益率も6%台であることから、今後は輸出採算の悪影響が大きく、体質強化の進展では賄いきれないともしている。同証券では連結営業利益について、16年3月期490億円(前期比11.7%増、従来500億円、会社側計画は480億円)、17年3月期420億円(従来520億円)、18年3月期460億円(同570億円)と試算している。目標株価400円は、17年3月期の連結1株利益予想47円に、同予想基準でPER8-9倍を適用し算出されている。

 18日の終値は、前週末比27円安の327円。

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